特集:第48回 東日本実業団対抗駅伝競走大会

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大会結果レポート:全体の様子

培ってきた力を本番で活かしきれず、惜しくもニューイヤー駅伝出場権獲得を逃す


 

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前日に降った雨の影響で路面が濡れ、上空を覆う雲から微かに日差しが顔を覗かせる中迎えた第48回東日本実業団対抗駅伝競走大会。スタート時の気温は13℃、昨年選手を悩ませた風もなく、ベストに近いレース環境が整った。
 
前日発表された区間エントリーでは、昨年6区区間賞のエース・原田恵章が故障のため外れ、一昨年1区で快走した加藤健一郎も、夏に痛めた膝の故障が癒えず、補欠からも外れた。午前8時、誰もが固唾を呑む緊迫した空気の中、号砲とともに各チームのランナーが一斉にスタートした。
 
東京電力 長距離・駅伝チームの第1区は副主将・佐藤健太。佐藤は「レースの流れに乗るためには、1区の走りが鍵」という大後茂雄監督の言葉どおり、序盤から冷静にスローペースの先頭集団に付いていく。しかし、7.5km地点での急激なペースアップに対応できず、トップと22秒差の14位という苦しい順位で第2区の阿江匠に襷を託す。前半から逃げるという目論見が崩れ、前を追う展開となった阿江は持ち味であるスピードを活かし、先を行くチームを追走。しかし、終盤に後続の選手にかわされ、順位を1つ下げる15位で第3区森田圭祐に襷を預ける。森田は勢い良く中継所を飛び出し、まもなく1つ前を行くチームを捕らえる。その後、なんとか前のチームを視界に捉える14位で、主将・島田健一郎へつないだ。各チームが外国籍選手を起用してくるエース区間の第4区を3年連続で任された島 田。安定したラップを刻み、前を走るチームの日本人エースと互角の堂々とした力強い走りで前を追い上げる。そして島田から14位で襷を受け取った第5区村井勇二は、その勢いまでも受け取るかのように前半から攻めのレースを展開するが、オーバーペースとなり、前との差はジリジリと開いてしまう。第6区の宮城普邦は、中継時に前のチームが見えない更に苦しい展開。懸命な走りで追走するが、 第7区の仲村一孝に襷を託した時点では、差を更に広げてしまった。アンカーとして最後の望みを託された仲村は、ボーダーライン13位と3分以上離れた厳しい状況ながら「何が起こるか分からない」と最後まで諦めない走りを披露。沿道から聞こえる声援に背中を押されながら、仲村は前との差を28秒縮める力走を見せるが万事休す。最後はゴール地点で待機していた仲間の姿を目にして、出場権を獲得できなかった悔しさと駅伝だから味わえるチームの“輪”を実感し、込み上げてくる感情を抑えきれず涙でフィニッシュラインを通過した。
 
最終的に、この1年培ってきた力を本番で活かすことができず、14位で大会を終えた東京電力 長距離駅伝チーム。すでにシード権を持つ8チームを除く、上位5チームにニューイヤー駅伝の出場権が与えられたものの、またしても順位差「1」つに涙を呑む結果となった。報告会で主将・島田は「各選手の競技に対する姿勢、意識変革がまだまだ足りない。1年間この悔しさを1日も忘れることなく、来年の同じ日を胸を張って迎えるため、明日から走り出したい」と挨拶。1年後、同大会で飛躍する東京電力 長距離・駅伝チームに期待したい。

順位 全77.6km 1区
9.7km
2区
7.1km
3区
12.3km
4区
16.8km
5区
9.7km
6区
12.3km
7区
9.7km
14位 選手 佐藤健太 阿江匠 森田圭祐 島田健一郎 村井勇二 宮城普邦 仲村一孝
区間
[順位]
29分09秒
[14]
21分55秒
[17]
37分54秒
[14]
51分15秒
[12]
30分12秒
[14]
38分17秒
[14]
29分44秒
[12]
総合
[順位]
29分09秒
[14]
51分04秒
[15]
1時間28分58秒
[14]
2時間20分13秒
[14]
2時間50分25秒
[14]
3時間28分42秒
[14]
3時間58分26秒
[14]
大会当日に行われた実況速報の様子はこちら

大後茂雄監督
大後 茂雄 監督
朝早く、遠方から応援にいらしていただいた大勢の方々、本当にありがとうございました。我々の戦前の予想では“勝算あり”という自信、“今大会で悔しい思いをするのは終わらせたい”と、強い気持ちを持って大会当日を迎えました。2区、3区で新人を起用するため、1区から抜け出したいと目論んでいましたが、1区を終えた時点で先頭と22秒差の追う展開となり、 新人二人もそうですが、チームとしても苦しい戦いを強いられることになってしまいました。やはり”流れ”には乗っていきたかった。
4区では島田健一郎が主将らしい力強い走りでチームにいい流れをもたらしてくれたのですが、5,6区の選手が予想以上に焦りを感じてしまい、追い上げるどころか逆に差をつけられてのゴールとなりました。
 
敗因は「力不足」の一言につきると思います。原田や加藤を故障で欠いたことをいえば、言い訳になりますが、だからこそチームとして総合力で戦っていかなければならなかったのに、それが出来なかった。何度も失敗することは許されません。まずは、”個人の強化”、それを”チームの力”として発揮できるようなチームを作っていきます。
 
毎年、皆様の期待を裏切ってしまい、今は率直に『申し訳ございません』という気持ちです。もう一度来年の同大会までチームを鍛え直し、再び挑戦したいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。応援ありがとうございました。

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