特集:第54回全日本実業団対抗駅伝競走大会 ニューイヤー駅伝

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大会結果レポート・全体の様子


2010年元日、昨年度に続いて、東京電力 長距離・駅伝チームはニューイヤー駅伝に出場(写真はスタート直後の様子)
写真協力:フォート・キシモト
選手コメントはこちらから

昨年度の順位・タイムを上回るが、
目標を達成できなかった今大会

新春恒例となった実業団駅伝チーム“日本一”の称号をかけた戦い、全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)が群馬県を舞台に開催された。
同大会は、群馬県庁をスタート・ゴール地点に、全長100.0km全7区間で行われ、総勢37チームによって競われる。開催地・群馬県は、大晦日から本州・日本海側に接近してきた大きな低気圧の影響から、冷たい風が吹きつけ、青空が広がるものの気温2.7℃、湿度49%という気象条件(スタート直前)。レースは9時5分、号砲とともに一斉にスタートした。



ルーキーの若松は、11月の予選会同様、鍵を握ると考えられていた区間で起用され、見事、期待に応える快走を見せた

第1区でルーキー若松が快走!
しかし、勢いを持続できず中盤で苦戦

総合7位となった11月の東日本実業団対抗駅伝競走大会同様、若手主体のオーダーで挑んだ東京電力 長距離・駅伝チーム。選手たちは、「昨年度の成績を上回ること、そして目標である総合25位以内を目指して戦い抜く」という大会前の谷口浩美監督の言葉を体現すべく、気を引き締めて大会に臨んだ。
まず、この重要な大会で、“レースを組み立てる上で鍵を握る(谷口監督)”第1区を任されたのは、東日本実業団対抗駅伝競走大会でエース区間(第2区)を区間3位と好走した若松儀裕だった。
若松はスタート直後から先頭集団の中位でレースを展開。10km地点では「ライバル選手たちが周囲をけん制し過ぎていたこともあり、ペースがそれほど上がらなかったので思い切って前に出ました」と集団のトップに立ち、さらに終盤ではスパートをかけて果敢に区間賞を狙いに行くなど攻めの姿勢を見せる。最終的には、カネボウ、日清食品グループにかわされてしまうが、トップと4秒差の3位で第1中継所に入ってきた。見事な走りを見せた若松から襷を受けたのは、昨年度と同じく、外国籍選手が唯一エントリー可能となっている“インターナショナル区間”第2区での出場となった佐藤健太。佐藤は外国籍選手と競い合い、最もスピードが求められる区間において懸命な走りを見せる。しかし、外国籍選手のスピードに翻弄され、日本人選手にも次々にかわされてしまい、30位で第2中継所の第3区・橋本圭史へ。だが、その後を引き継いだ橋本も流れを変えることができず、さらに順位を下げ、32位で第4区・椎谷智広に襷をつないだ。


エース区間に抜擢された椎谷は、同じく新人の若松が第1区で区間3位と快走したことに触発され、順位を3つ上げる力走


第4中継所を通過すると、すぐに東京電力 群馬支店太田支社前に差し掛かる。支社前では大勢の方々が声援を送っていた


チームメイト、スタッフ。そして多くのサポーターの想いが染み込んだ襷が、第6区・島田からアンカーの亀田へ託された


亀田は沿道からの声援を力に最後まで粘走!チームは目標達成とはならなかったが、昨年度を上回る成績でゴールした

エース区間・第4区の椎谷が好走!
順位を3つ上げ、チームを鼓舞する

だが、ここで新人の椎谷智広が周囲の期待に応える力走を見せる。今大会の最長区間で、“エース区間”に抜擢されたルーキー椎谷は、強豪選手がひしめく厳しい区間でも終始安定した走りを披露。「レース前は多少緊張していました。しかし、前の区間の途中経過を聞いたら『ここで自分がやらねば』と熱いものが込み上げてきましたし、谷口監督からも『前を追走するしかない』と言われていました」と語る椎谷は、前を行くチームとの差を徐々につめていき、中継所手前で順位を一気に3つ上げる区間23位の好走を見せた。さらに、それに続けと、同じく新人で第5区を走った辻茂樹も上り坂と吹き付ける冷たい向かい風に耐えて力走。第6区・島田健一郎も「ケガで11月の予選会に出場できなかったですし、この大会にかける思いが強かったです」と序盤から気迫のこもった走りで、アンカー・亀田健一に29位で襷を託した。

アンカー・亀田が最後まで意地を見せ、
襷に託された想いをを胸に粘走!30位でフィニッシュ

今大会は、アンカーを務めた亀田にとって、東日本実業団対抗駅伝競走大会とニューイヤー駅伝を通じ、実業団で初めてとなる大舞台。しかし、亀田はそうした状況でも臆することなく、「競り合いの力、粘り強さに期待してます」と話す仲間たちの想いに応える粘走を見せる。 最終的に一つ順位を下げた亀田だが、 ゴール直前までもつれた四国電力とのデッドヒートを制し、区間21位と健闘。最後まで歯を食いしばり、総合30位でゴールを駆け抜けた。

元日の早朝から群馬県まで応援に駆けつけた多くのサポーターの声援を力に、最後まで意地の走りを見せた東京電力 長距離・駅伝チーム。しかし、残念ながら目標25位には届かず、改めて全国大会のレベルの高さを突きつけられる結果となってしまった。「選手たちには、もっと陸上に貪欲になって、もっとランナーとして自分自身を追及してほしい」と話す谷口監督。選手たちには、今大会の結果を真摯に受け止め、今後のチャレンジで奮起してくれることを期待したい。


大会当日に行われた実況速報の様子はこちら


監督 谷口浩美

東京電力 長距離・駅伝チーム

監督コメント

本日は、元日の早朝にもかかわらず、群馬県まで駆けつけ、多くの方が沿道から応援をくださり、本当に感謝をしております。 昨年度より2つ順位を上げたとは言え、 チームは大会前に掲げた25位以内という目標を達成できず、皆様に大変申し訳なく思っております。
東京電力 長距離・駅伝チームにとって、昨年度に続いて2回目の出場となった今大会は、『沿道の大勢の方々から送られる応援に負けないよう、精一杯走ろう』と大会に挑みました。その中で、第1区の若松が快走。第2区以降は苦戦を強いられましたが、トータルタイムで昨年度の記録を3分以上縮める走りができましたし、結果として順位にこそ反映されませんでしたが、力がついてきていると実感できました。
現在、チームは急激に成長しています。このタイミングを逃してはならないですし、来年度も大会・シーズンを振り返った時、今のような思いを抱けるよう、これからもよりいっそう、競技に精進していきたいと思っています。とにかく、今よりも高い位置で勝負ができるようにしたいです。そして、タイムも重要ですが、結果(順位)にこだわっていきたいです。
本日は熱い声援をありがとうございました。今後とも、どうぞ応援・サポート、よろしくお願いいたします。


順位 全100.0km 1区
12.3km
2区
8.3km
3区
13.7km
4区
22.3km
5区
15.9km
6区
11.8km
7区
15.7km
30位 選手 若松儀裕 佐藤健太 橋本圭史 椎谷智広 辻茂樹 島田健一郎 亀田健一
区間
[順位]
35分32秒
[3]
24分21秒
[32]
40分56秒
[34]
1時間05分11秒
[23]
49分24秒
[29]
36分26秒
[29]
50分41秒
[21]
総合
[順位]
35分32秒
[3]
59分53秒
[30]
1時間40分49秒
[32]
2時間46分00秒
[29]
3時間35分24秒
[30]
4時間11分50秒
[29]
5時間02分31秒
[30]

▼第54回 全日本実業団対抗駅伝競走大会 総合成績

順位 チーム タイム
1 日清食品グループ 4時間50分07秒
2 コニカミノルタ 4時間50分36秒
3 富士通 4時間51分37秒
4 中国電力 4時間52分26秒
5 トヨタ自動車 4時間52分55秒
6 Honda 4時間54分12秒
7 大塚製薬 4時間56分29秒
8 旭化成 4時間56分29秒
9 トヨタ紡織 4時間56分31秒
10 九電工 4時間56分31秒
11 カネボウ 4時間56分32秒
12 JR東日本 4時間56分32秒
13 小森コーポレーション 4時間56分32秒
14 JALグランドサービス 4時間56分34秒
15 NTN 4時間56分34秒
16 日立電線 4時間56分46秒
17 トヨタ自動車九州 4時間57分36秒
18 JFEスチール 4時間57分37秒
19 YKK 4時間57分37秒
順位 チーム タイム秒
20 山陽特殊製鋼 4時間57分38秒
21 SUBARU 4時間57分40秒
22 愛三工業 4時間57分56秒
23 佐川急便 4時間58分16秒
24 ヤクルト 4時間58分36秒
25 マツダ 4時間58分39秒
26 スズキ 4時間58分53秒
27 安川電機 4時間58分53秒
28 愛知製鋼 5時間01分21秒
29 三菱重工長崎 5時間01分46秒
30 東京電力 5時間02分31秒
31 四国電力 5時間02分33秒
32 NTT西日本 5時間04分07秒
33 大阪府警 5時間04分34秒
34 自衛隊体育学校 5時間06分33秒
35 中電工 5時間06分35秒
36 高田自衛隊 5時間11分56秒
37 プレス工業 5時間13分00秒
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